ひろしま国際平和文化祭

Hiroshima Award

被爆の廃墟から復興を果たした広島の地より、平和文化の振興、公正でサステナブルな世の実現に貢献することが期待される団体または個人に贈るものです。
「音楽」、「メディア芸術」、「ストリートダンス」の各部門ごとに専門家が審査を行った上、ひろフェス実行委員会の会長と各部門のプロデューサーで構成する最終プロデューサー会議で受賞者(各部門1組・合計3組)を決定しました。

「ひろしまアワード」の理念

ひろしまアワード 受賞者

4月18日に開催された「ひろしまアワード選考 最終プロデューサー会議」にて、 音楽、メディア芸術、ストリートダンスの各部門の受賞者が決定しました。

音楽部門

HIPPY(ヒッピー)
HIPPY(ヒッピー)

広島県広島市出身。本名 石川寛樹。2001年よりバンド「maegashira」のボーカルとして活動後、2011年よりソロアーティスト“HIPPY”として活動を開始。代表曲『君に捧げる応援歌』は、スポーツや学校行事など幅広い場面で使用され、世代を超えて支持を集めている。また、2006年より毎月6日に被爆体験者を招いた「原爆語り部の会」を継続開催し、被爆・復興・平和の記憶を次世代へ伝える活動を続ける。

活動実績(主に過去2年)

・被爆体験継承活動「語り部の会」継続開催(200回以上)
・RCC被爆80年テーマソング担当
・『君に捧げる応援歌』SNS総再生数1億回以上

推薦理由:受賞理由

広島出身のアーティスト・HIPPY氏は、被爆の記憶と平和への祈りを音楽に乗せ、次世代へと繋ぐ活動を続けている。特に「語り部の会」への継続的な参画や、被爆80年の節目にRCCテーマソングを担ったことは、単なる音楽活動を超え、平和の記憶を未来へ語り継ぐ極めて重要な社会的役割を果たしている。代表曲『君に捧げる応援歌』に象徴されるように、氏の楽曲は個人の苦悩や希望に深く寄り添い、誰にでも届く言葉で多くの共感を生んでいる。その表現は、芸術性を内包しながらも社会に開かれており、人々の意識変容を促す力を持っている。また、地元広島を拠点にメディアやイベントを通じて地域と深く関わり、「人々の絆を生み出し、未来へつなぐ」という理念を体現し続けている点も特筆に値する。被爆体験の継承が困難な時代において、音楽という普遍的な手段を用い、過去を現在に生きる人々の感情と結びつけるその姿勢は、今後の継承の在り方を示すものである。以上の通り、地域性、社会性、共感力、そして次世代への継承という多面的な価値を体現する表現者として、HIPPY氏は「ひろしまアワード」の受賞者に最もふさわしいと判断し、ここに選出する。

選考過程

下野竜也音楽部門プロデューサー、岩野裕一氏(音楽評論家)、松尾潔氏(音楽プロデューサー)、増井威司ひろフェス総合プロデューサーにより、1次候補者22組を選定。同メンバーにより、1次審査、2次審査を行い、最終候補者1組を選定。最終プロデューサー会議にて決定。
なお、HIPPYさんには、8月1日に開催される ひろフェスオープニングイベントに出演、歌唱を披露していただきます。

メディア芸術部門

『大長編 タローマン 万博大爆発』藤井亮監督および制作チーム
©2025『大長編 タローマン 万博大爆発』製作委員会
『大長編 タローマン 万博大爆発』藤井亮監督および制作チーム

藤井亮監督は、1979年生まれ。愛知県出身。
武蔵野美術大学・視覚伝達デザイン学科卒業。
広告代理店にて多くの広告を制作し独立後、映像制作会社「豪勢スタジオ」を設立。
考え抜かれたくだらないアイデアでつくられた遊び心あふれるものづくりで数々の話題を生み出している。
NHK『タローマン』シリーズをはじめ、特撮からアニメーションまで映像を中心として広告・テレビ番組・演劇・展示イベントなど、幅広いコンテンツを手掛ける。2025年「大長編 タローマン 万博大爆発」にて初映画監督を務めた。

受賞理由

「芸術は爆発だ」という有名なフレーズに代表される岡本太郎の哲学を特撮の文脈で復活させた本作は、レトロな視覚表現を通じて過去の偉大な創作成果と現代を接続した。狂気的な執念となんでもありの自由な手法は、人々に「でたらめ」に生きる勇気を与え、あらゆる固定観念からの脱却を促す。この圧倒的な生の肯定は、広島が希求する平和な世界の精神的土台となる「寛容と自由」を見事に体現している。アニメーションを含む様々な技法を組み合わせ、観る者の魂を揺さぶる本作の姿勢は、メディア芸術の枠を横断し超越し、本アワードの受賞に相応しい、時代を刷新するエネルギーに満ち溢れている。過去を重んじつつ、そこから未知の勇気を取り出す独創的な試みは、メディア芸術の新たな地平を拓くものであり、広島から世界へ発信すべき希望の光として高く評価する。

選考過程

メディア芸術部門プロデューサーの土居伸彰、共同プロデューサーの宮﨑しずか、およびディレクターの山村浩二が、国内外のアニメーション制作における背景や動向、作品内容を世界的な視野から精査。
2024・2025年に発表された全世界のアニメーション作品、スタジオ、プロダクションを対象に専門的見地から厳正な審査を行い、最終候補1組を選定いたしました。その後、最終プロデューサー会議における慎重な審議を経て、満場一致で贈賞を決定いたしました。
8月1日の「ひろフェス オープニングイベント」には、受賞作の監督を務められた藤井亮氏の来場が決定しており、映画『大長編 タローマン 万博大爆発』の制作についてお話しいただきます。

ストリートダンス部門 (坂見誠二賞)

Shigekix
Shigekix

2018年ブエノスアイレスユースオリンピックにて銅メダルを獲得。
2020年Red Bull BC One World Finalにて世界最年少で優勝。
2021,2022,2023年度JDSF全日本ブレイキン選手権を3連覇。
2023年アジア競技会にて金メダルを獲得し、2024年パリオリンピック出場を内定。
2024年パリオリンピックでは開会式、閉会式ともに旗手を務めた。
これまでに50回以上の国際大会での優勝経験を誇り、名実共に日本代表するブレイクダンサーである。

推薦理由:受賞理由

ブレイキン競技で、長期にわたり圧倒的な実力で世界各国の強豪と渡り合い、優秀な成績をおさめるだけでなく、国際的な友情や交流を育んでいます。パリオリンピックなどの大舞台を経ることで、ブレイキンの魅力を広く一般社会へ浸透させる先駆者となっています。
また、高い語学力と独自の理論を駆使し、世界数十か国でワークショップを開催。国内では、全国の小中学校をめぐるワークショップツアーを展開。言葉の壁を越えてブレイキンの普及や次世代の育成に尽力するだけでなく、子どもたちが夢を見つけ、挑戦するきっかけを創出する活動も精力的に行っています。
競技だけでなく、国際交流や青少年育成での実績、そして今後の活躍も大いに期待できる、ひろしまアワードに相応しい存在です。

選考過程

一般社団法人日本国際ダンス連盟に所属する3名、マシーン原田氏、田中大爾氏、TAKAストリートダンス部門プロデューサーが各々推薦した40組の候補者から、1次選考を行い、5組を選定。同メンバーにより、2次審査を行い、最終候補者を選定。最終プロデューサー会議にて決定。
なお、Shigekixさんは、ひろフェスオープニングイベント当日、他県で開催されるイベント出演が決まっているため、オンライン出演またはビデオメッセージ出演の予定です。

ひろしまアワードストリートダンス部門は、「坂見誠二賞」として贈ります。
坂見誠二氏は、日本にストリートダンスを伝えた重鎮の一人で、ストリートダンス界のカリスマ、ダンスの神様と称された人物で、今回のダンス部門プロデューサーTAKAやアワード選考員のマシーン原田、SAM、EXILE HIRO、ISSA、三浦大知ら日本のストリートダンスを支えてきたメンバーたちがリスペクトする存在です。広島を本拠地に活動していた坂見氏は2023年に65歳で逝去されました。ひろしまアワードストリートダンス部門は、ストリートダンス界にとって大きな賞となるため、レジェンド坂見誠二氏の名前を戴くこととしました。

審査員

音楽部門審査員

岩野裕一
岩野裕一

音楽ジャーナリスト。実業之日本社代表取締役社長。
特にクラシック音楽に造詣が深く、著書に「王道楽土の交響楽」(第10回出光音楽賞)や「朝比奈隆 すべては「交響楽」のために」、「日本のピアノ100年」(第18回ヨゼフ・ロゲンドルフ賞)など。新日本フィルハーモニー交響楽団、富士山静岡交響楽団評議員。

松尾 潔
松尾 潔

音楽プロデューサー、作家。プロデューサー、ソングライターとして平井堅、CHEMISTRY、東方神起、SMAP、JUJU、由紀さおり等に提供した楽曲のセールスは3,000万枚を超す。EXILEの「Ti Amo」(作詞・作曲)で日本レコード大賞、天童よしみ「帰郷」で日本作詞大賞を受賞。近著に「おれの歌を止めるな」(講談社)。

音楽部門プロデューサー 下野竜也を加えた3名で2次審査を行いました。

メディア芸術部門審査員

山村浩二
山村浩二

「頭山」(2002年)が第75回アカデミー賞にノミネート、アヌシー、ザグレブ他6つのグランプリを受賞。その他にもアニメーション作品の受賞は140を超える。2021年、過去25年間の優れた短編監督25人のトップ2に選出。川喜多賞、芸術選奨文部科学大臣賞、紫綬褒章受章。東京藝術大学教授、映画芸術科学アカデミー会員(米)、ASIFA日本支部会員、日本アニメーション協会副会長。

メディア芸術部門プロデューサー 土居伸彰、共同プロデューサー 宮崎しずかを加えた3名で2次審査を行いました。

ストリートダンス部門審査員

マシーン原田
マシーン原田

1980年代から日本のトップブレイクダンサーとして活躍し、90年代には後に世界最大級のストリートダンスコンテストとなる「JAPAN DANCE DELIGHT」を立ち上げる。2015年には現在のDリーグの礎となるダンスリーグを設立するなど、日本のストリートダンス界を常にリードしてきた存在。
2025年11月New Yorkで開催された世界Breaking殿堂の表彰式(HALL OF FAME)でアジア人初、日本人初の殿堂入りを果たす。

田中大爾
田中大爾

ストリートダンサーとして活動後、ストリートダンスプロデュース会社ADHIPに入社。その後、年間約90本のイベントをプロデュースし、現在は代表取締役社長。
主なプロデュースイベントに「JAPAN DANCE DELIGHT」、世界最大級ブレイクダンス世界大会日本予選「BATTLE OF THE YEAR JAPAN」、高校ダンス部日本一を決める「全日本高校ストリートダンスクライマックス」など多数。

最終プロデューサー会議メンバー

選考方法

1次選考・2次選考(2月~3月)
各部門の審査員により、最終候補者を決定。
最終選考(4月)
ひろフェスプロデューサー会議で、最終受賞者を決定。
第2回音楽、メディア芸術、ストリートダンス部門受賞者chevron_right
第1回音楽部門受賞者chevron_right 第1回メディア芸術部門受賞者chevron_right

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